最近利用者数の多いSNSの代表格であるインスタグラム。ビジネスの集客で活用したいと考える人も多いのではないでしょうか。本記事では、インスタグラム集客がおすすめな理由やインスタグラム集客の実際の運用方法などについて詳しく紹介します。

目次

企業のインスタグラム集客がおすすめな6つの理由

まずは、企業のインスタグラム集客がおすすめな理由から紹介します。主な理由として以下の6つが挙げられます。

  1. アカウントの作成は基本的に無料でできる
  2. インスタグラムを使用するユーザーや企業が増えている
  3. 視覚的効果が高いため商品やサービスの魅力が伝えやすい
  4. ファンを増やすことでリピーターを獲得しやすくなる
  5. ハッシュタグ機能でさまざまなユーザーにアプローチができる
  6. 予約や購入などのフローに進みやすい

アカウントの作成は基本的に無料でできる

インスタグラムは、アカウント作成から投稿まで、基本的に無料で利用することができます。電話番号またはメールアドレスの登録のみで手軽にアカウント作成を行えることもおすすめの理由の1つです。

また、本格的にインスタグラムを使用して集客を行うとなると、場合によってはソーシャルメディアの担当者を雇うことや広告を掲載することもあるため、運用コストがかかる可能性もあります。しかし、アカウントを作成し無料で集客を行うことができるという点での手軽さは魅力的です。

インスタグラムを使用するユーザーや企業が増えている

インスタグラムは、幅広い年代でユーザーが右肩上がりに増えています。令和3年度に総務省が行った調査では、全年代の48.5%が利用しているというデータがあり、令和2年度の調査時の42.3%から約6%増加しています。また、アクティブユーザー数に関しては2022年1月時点で全世界で14億7千8百万人に達しています。

ユーザーが増加傾向にあるという点も集客ツールとして活用することが効果的である要因の一つです。

参考:総務省 令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書(【令和3年度】主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別))
参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|SNS

視覚的効果が高いため商品やサービスの魅力が伝えやすい

インスタグラムは写真や動画を主軸としたSNSなので商品やサービスの魅力をわかりやすく伝えられるという特徴があります。例えば、お店で何かを注文する際、テキストや文字のみのメニューの場合、イメージがつきづらく注文に迷ってしまうこともあるでしょう。そんな時、メニューに美味しそうな写真を付けておくだけで、食べたいという感情を喚起させやすくなります。

このように、商品やサービスの魅力をテキストで伝えにくい場合は、インスタグラムを活用することで集客の効率を高められる可能性があります。

ファンを増やすことでリピーターを獲得しやすくなる

インスタグラムは、写真や動画を用いることでユーザーに、企業や商品などの世界観を伝えやすいという特徴があります。そのため、企業や商品などの世界観に共感してくれる人をファン(フォロワー)にしやすく、商品の購入やリピーター獲得につなげやすくなります。

よりファンを獲得する効果を高めるためには、撮影した写真をそのままアップするのではなく、色やテーマなど投稿する写真に統一感を持たせるといいでしょう。

ハッシュタグ機能でさまざまなユーザーにアプローチができる

インスタグラムには、ハッシュタグというものがあります。ハッシュタグとは、キーワードの前に半角の「#」をつけたタグのことを指します。インスタグラムのユーザーは、自分が興味のある投稿を探すためにハッシュタグで検索を行ったり、同じ分野に興味のある人に投稿を見てもらうためにハッシュタグを付けたりします。

例えば、「#ファッション」と入力し投稿すれば、ファッションに興味があるユーザーからの閲覧数を増やせることに期待が持てます。また、ハッシュタグをつけることで、フォロワー以外のユーザーにもアプローチできる可能性が高くなり、多くのユーザーに投稿を見てもらいやすくなるのです。

予約や購入などのフローに進みやすい

インスタグラムではプロフィールに公式サイトのリンクや来店予約、商品購入のボタンを設置できる機能があることから、予約や購入などのフローなどに誘導しやすいという特徴があります。企業が情報発信を行っているアカウントをユーザーが見つけ、提供している商品やサービスに興味を持ってもらえたとします。しかし、商品の購入ページや予約ページ見つけづらいとせっかく興味をもったユーザーが離脱してしまうことも考えられます。

そのため、アカウントのプロフィールから、ユーザーが思い立ったタイミングで商品の購入や予約が可能な点は、インスタグラムで集客を行うおすすめの理由の1つです。

企業のインスタグラム集客はビジネスアカウントがおすすめ

企業がインスタグラムを運営し集客を行うのであれば、ビジネスアカウントに切り替えることをおすすめします。なぜなら、ビジネスアカウントにすることにより、広告を出稿できるようになるからです。広告は費用がかかりますが、その分露出をより高めることができます。フォロワーの居住地域や世代、性別、さらにはエンゲージメント(投稿に対するいいねなどの反応率)の高い時間帯まで広告の分析を行うことも可能なため、より効率よく集客するためのヒントを得ることもできます。

また、ビジネスアカウントでは、プロフィールやメールアドレスなどを登録することができるため、ユーザーが企業に直接コンタクトを取ることが可能で円滑なコミュニケーションにつながることに期待が持てます。

企業がインスタグラム集客を行う際の8つのポイント


企業がインスタグラム集客を行う際の8つのポイントは、以下の通りです。

  1. アカウントのプロフィールに企業の情報を入れる
  2. 明確なターゲットを決めてフォロワーを増やす
  3. クオリティの高い投稿を続けれるような仕組みを作る
  4. ユーザー参加型のキャンペーンを活用する
  5. 商品や情報を投稿する際は必ずハッシュタグをつける
  6. ジオタグ(位置情報)を設定する
  7. インスタグラム以外のSNSと連携させる
  8. インフルエンサーマーケティングもおすすめ

アカウントのプロフィールに企業の情報を入れる

アカウントのプロフィールに企業や商品の情報を記載して、ユーザーが一目でどのような情報を発信しているアカウントかわかるようにしておくことが大切です。ユーザーがそのアカウントをフォローする際の判断基準にプロフィールの内容も含まれます。

そのため、150字以内で伝えたい情報を簡潔に記載して、ユーザーがアカウントのことをさらに知りたいと思えるようなプロフィールを作成できるように、ほかのアカウントも参考にしながら工夫をしましょう。

明確なターゲットを決めてフォロワーを増やす

インスタグラム集客では、明確なターゲットを決めてフォロワーを増やしましょう。ターゲットを決めていないと、投稿がバラバラになってしまい統一感のある世界観を作ることができません。画像や動画を投稿する際は、明確なターゲットを決め、ターゲット層に響く内容の画像を投稿しましょう。

クオリティの高い投稿を続けれるような仕組みを作る

インスタグラム集客を行うポイントは、高クオリティの投稿を続ける仕組みを作ることです。いいねやフォローを集めるためには、写真の色味やテーマに統一感をもたせ、アカウント全体の世界観がぶれないようにすることが重要です。インスタグラムのタイムラインは日にちが新しいものから表示されます。投稿から日が経ってしまうと、表示順位は下がり見てもらいづらくなるので、投稿を続ける仕組みを作ることも大切です。

また、インスタグラム集客でクオリティの高い投稿を続けていくにはアプリを活用し、写真の加工や動画の編集を行うこともおすすめです。食べ物の写真を撮ることに特化した画像アプリや手軽に動画編集が可能で初心者の方でも扱いやすいアプリなどさまざまものが存在しています。

ターゲットとなるユーザーに有益な情報が提供できるように、写真の加工アプリや動画編集アプリを活用してクオリティの高い投稿を目指しましょう。

ユーザー参加型のキャンペーンを活用する

インスタグラム集客では、参加型のキャンペーンを企画することで、効率よく集客しやすくなります。サービスを利用したフォロワーに、レビューを投稿してもらえれば特典をプレゼントするなどの企画が定番です。うまくキャンペーンを企画できれば、フォロワーのフォロワーにまで店舗やサービスを知ってもらえる機会になります。

商品や情報を投稿する際は必ずハッシュタグをつける

画像の投稿をする際は、必ずハッシュタグをつけましょう。ハッシュタグをつけることにより、フォローしていないターゲット層にもアプローチでき、ハッシュタグが拡散されることで認知度も高めやすくなるからです。さらに上位表示されている投稿に使われているハッシュタグの傾向を掴むことや自社の商品やサービスに適していないハッシュタグの削除を検討することが大切です。
また、企業独自のハッシュタグを使用して投稿を行うことで、自社の商品やサービスの認知拡大につなげることも可能でしょう。

しかし、1つの画像で投稿できるハッシュタグは30個までのため、上限に気をつけてハッシュタグを選びましょう。

ジオタグ(位置情報)を設定する

店舗を構えているのであれば、投稿にジオタグ(位置情報)を設定するのがおすすめです。投稿からGoogleマップに直接遷移できるため、ユーザーに店舗の場所を伝えやすくなります。また、インスタグラムはエリア名でも検索ができます。ジオタグを設定することで、該当するエリア名で検索するユーザーに店のことを知ってもらえるチャンスが生まれます。ぜひ活用してみてください。

インスタグラム以外のSNSと連携させる

インスタグラムはFacebookやX(旧Twitter)など他のSNSと連携させることで、より多くのユーザーに拡散させることができます。SNSの使いやすさは人によって好みがあるため、インスタグラムが使いやすいという人がいる一方で、Facebookのほうが使いやすいという人もいます。

そのため、他のSNSとも連携させることにより、より多くのユーザーに拡散することができるのです。また、ホームページなどとも連携させることも効果的です。幅広いユーザーに見てみらえるような仕組みづくりをして効果的な集客ができるように工夫していきましょう。

インフルエンサーマーケティングもおすすめ

インフルエンサーを起用することも、インスタグラム集客の一つの方法です。インフルエンサーとは、多くの他者の行動に影響を与える人のこと。インスタグラムを使うインフルエンサーはフォロワーが多いので、一瞬で多数の人に情報を届けることが可能です。

インフルエンサーに依頼する方法としては、インスタグラム上で直接メッセージを送るか、インフルエンサーをキャスティングする専門会社に発注するのが一般的です。前者の方法は報酬の交渉などがしやすい半面、インスタグラマーとやり取りする手間が大きくなりやすいのが特徴です。後者の方法は、間に企業が入る分コストは高くなりますが、インスタグラマーの選定や、メッセージのやり取りといった作業を代行してもらえるメリットがあります。

企業がインスタグラム集客を行う際の3つの注意点


企業のインスタグラム集客を行う際の注意点は、以下の3つがあります。

  1. ターゲットや顧客のフォローをしすぎない
  2. インスタグラム集客に向かないサービスもある
  3. インスタグラムの運用管理をしっかりと行う

ターゲットや顧客のフォローをしすぎない

フォロワー数を増やしたいからと言って、闇雲にフォローをするのはおすすめではありません。なぜならば、フォローされたからという理由でフォローバックをしている可能性もあるからです。そのため、そのフォロワーはあなたのアカウント自体に興味がないかもしれず、あまり効果を期待できないといえます。よって、フォロワー数を多くしたいという理由でフォローを増やすのは、おすすめではありません。

また、フォローを増やすと利用者などとトラブルになる可能性も、少なからず高まるためインスタグラムのアカウント運用には注意が必要です。

インスタグラム集客に向かないサービスもある

すべての企業にインスタグラム集客が向いているのかといえば、そうではありません。
例えば、BtoB(企業を相手にしたビジネス)のビジネスの場合、インスタグラム集客で成果を出せない可能性が高いです。

なぜならば、インスタグラムのユーザーは基本的に一般消費者として登録しているので、ターゲットの企業の担当者に対してリーチするのが難しいためです。インスタグラム集客を実施すべきかどうかは、登録するユーザー内に自社のターゲットが一定数いるかで判断しましょう。

インスタグラムの運用管理をしっかりと行う

インスタグラム運用は、運用する体制を行っていないと失敗する可能性があります。なぜならば、反応の得やすい投稿パターンを見つけるには画像加工やテキストの改善を日々行わなければならず、想像以上に手間と時間がかかるためです。そのため、可能であればインスタグラム専門の担当者を配置し、運用管理をしっかりと行いましょう。

インスタグラム集客の成功例

ここでは、実際にインスタグラム集客で成功している企業例を紹介します。成功している企業がどのように運用しているのか写真はどのように加工しているのかなど、ぜひ参考にしてみてください。

まずは、アメリカのあるコーヒーショップの事例を紹介します。主な特徴は、利用者がインスタグラムで投稿した写真を、許可をもらったうえで公式アカウントから店名のハッシュタグ付きで再投稿しています。利用者目線で撮影した写真を発信することで、よりリアルなお店のイメージを伝えることができ、来店を促しているという活用例です。

次に、日本でも有名なファストファッションブランドの事例を紹介します。このブランドは自社のアプリを作っており、インスタグラムと連携した、ある機能を持たせています。その機能とは、ブランド名のハッシュタグと一緒に投稿されたユーザーのコーディネートの投稿が、アプリ上に表示されるという機能です。この機能で、「自分のファッションを見てほしいユーザー」と「おしゃれな人のコーディネートを参考にしたいユーザー」をアプリでつなげています。

また、好みのコーディネートを見つけた場合、アプリ上ですぐに購入することができます。インスタグラムを利用するユーザーの心理を活かし、購買機会を創出した事例です。

まとめ

インスタグラム集客に力をいれている企業は多く、自社の商品やサービスをアピールするため、さまざまな視点から消費者にアプローチを行っています。

そして、消費者の購買行動がこれまでと大きく変化しているので、インスタグラム集客だけでなく、そのほかのビジネスの集客方法も適応していく必要があります。

まずは、ここで紹介したノウハウを生かして、アカウントの作成から始めてみてはいかがでしょうか。

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